ダッチコーヒーの魅力とは?水出しコーヒーの入れ方やおすすめの必要器具

水出しコーヒーは、ここ数年で耳にする機会が増えた注目のコーヒーの抽出方法です。

コールドブリューコーヒーやダッチコーヒーとも呼ばれるこの水出しコーヒーは、アイスコーヒーと混同してしまう場合が多いのですが、実はアイスコーヒーと水出しコーヒー(コールドブリュー)は似て非なるものなのです。

水出しにした場合のコーヒーの味や香り・おすすめポイント・おうちでの作り方などのほかアイスコーヒーとの違いについてもご紹介していきます。

水出しコーヒー(コールドブリュー)は戦前のインドネシアで誕生した抽出方法

水出しコーヒー(コールドブリュー)の起源は、戦前のオランダ統治下にあったインドネシアにあります。

コーヒーベルトに位置するインドネシアは土壌や環境に恵まれ、オランダ軍によってアラビカ種が持ち込まれたことをきっかけに、コーヒーの栽培が盛んに行われるようになりました。

ところが1900年代初頭にカビの病気であるサビ病が流行し大きな被害を受けたため、病気に強いロブスタ種に植え替えられ今に至ります。

 

現在もインドネシアのコーヒー生産量の約90%がロブスタ種です。

ただ、ロブスタ種は苦味やエグ味の強いコーヒーで、熱湯で抽出するとそれらの成分がそのままコーヒーの味となってしまうため、考案された美味しい飲み方が水出しという抽出法だったのです。

 

水出しコーヒー(ダッチコーヒー)はオランダのコーヒー?

水出しコーヒー(コールドブリュー)は、ダッチコーヒーとも呼ばれています。

直訳するとオランダのコーヒーという意味で、それは発案当時のインドネシアがオランダ領であったことに由来しています。

ただし、本国オランダでは水出しコーヒーの抽出法も器具も一般的には普及していないそうです。

現在もダッチコーヒーという名称より、コールドブリューや水出しコーヒーとしての名称のほうが一般的に使われています。

 

水出しコーヒーは、苦味やえぐ味の強いコーヒーをどうにかしておいしく飲みたいという思いから誕生したのです。

水出しコーヒー(コールドブリュー)とアイスコーヒーの違いとは?

 

水出しコーヒー(コールドブリュー)は、その名の通り水に浸してコーヒーを抽出する方法です。

一方で、アイスコーヒーは、一旦熱湯で抽出したコーヒーを冷まして作られます。

抽出方法が根本的に異なるため、味わいにも違いが生まれます。

味の違いを一言で表すなら、水出しコーヒーは優しくまろやか、アイスコーヒーは苦味がアクセントのキリッとした味わいと表現できます。

 

水出しコーヒー(コールドブリュー)の魅力やおすすめポイント

水出しコーヒー(コールドブリュー)の魅力は、その爽やかな飲み口にあります。

一番の特徴は、深いコクと香りを有しているのにスッキリとした飲み口と、まろやかで優しい味わいを堪能できる点です。

これは、コーヒーを水に浸してゆっくりと抽出することにより、タンニンや苦味成分が溶け出しにくいからとされています。

カフェインも溶け出しにくいので、刺激の少ないコーヒーができあがります。

 

また、コーヒーをお湯で抽出するとコーヒーオイルが溶け出して酸化しやすくなりますが、水出しの場合はオイルがほとんど溶け出さないため酸化しにくく、冷蔵庫での長期保存が可能になります。

大量に抽出して冷蔵保存できるという点が水出しコーヒーのおすすめポイントといっても良いのではないでしょうか。

 

水出しコーヒー(コールドブリュー)の抽出時間は3~8時間とされていて、自宅でも簡単に作れます。

例えば、就寝時にセットしておけば起床とともに完成するので本当に手軽です。

ちなみに、長期保存が可能といっても3日くらいで飲み切ることをおすすめします。

自宅で水出しコーヒー(コールドブリュー)を作るために必要な器具と淹れ方とは?

Iwakiやハリオ、カリタなどの耐熱ガラスメーカーやコーヒー器具メーカーからは、家庭用から業務用まで様々な水出しコーヒー専用の器具が販売されています。

しかし、わざわざ専用器具を購入しなくても自宅にあるものでの代用も可能です。

 

ここでは、専用器具を使う場合とそうでない場合の水出しコーヒーの抽出法を3パターンご紹介します。

 

水出しコーヒー(コールドブリュー)専用器具ウォータードリッパーを使って入れる場合

一番手軽なポットタイプ(1,500円前後)から本格的なウォータードリッパー(数万円程度)まで、専用器具にも様々なタイプが揃います。

業務用になると1台20万円近くするウォータードリッパーがあるようですが、自宅で水出しコーヒーを楽しむなら手頃な価格で手に入りやすいハリオの水出しコーヒー用の器具がおすすめです。

 

淹れ方は水とコーヒー粉を専用の器具にセットするだけです。

高価格帯の本格的なウォータードリッパーになると、水の落下速度を調整することができるものが揃います。

 

ホットコーヒー用のサーバーを活用して水出しコーヒー(コールドブリュー)を入れる方法

自宅にホットコーヒー用のサーバーなどが揃っている場合は、それを活用することが可能です。

必要な器具は次の2点です。

  • コーヒーサーバーまたはピッチャー
  • ペーパーフィルター

 

淹れ方は、コーヒーサーバーまたはピッチャーに作りたい人数分のコーヒーの粉と分量の水を入れます。

時間が経ち十分抽出されたらペーパーフィルターで濾して完成です。

抽出器具とサーバーが一体化しているフレンチプレスがあれば、そちらを使用しても良いでしょう。

水出しコーヒー用のコーヒー粉は細挽きが適していますが、フレンチプレスを使用する場合は、少し粗目の粉がおすすめです。

 

水出しコーヒー(コールドブリュー)専用の抽出パックを使って入れる方法

最近は水出しコーヒー(コールドブリュー)用の小分けパックも販売されています。

お茶のパック同様に簡単に抽出できて後片付けも楽というのがおすすめポイントです。

 

淹れ方もとても簡単で、ピッチャーか大き目のボウルに必要な分量の水と水出しコーヒーパックを入れて時間が経てば完成です。

使い捨てお茶パックに自分好みのコーヒー粉を入れて作ることも可能です。

水出しコーヒー(コールドブリュー)には、味わい深い深煎りコーヒー豆を使うのがベスト

水出しコーヒー(コールドブリュー)で使うコーヒーの粉は深煎り細挽きがベストと言われています。

浅煎りや酸味の強い粉を使うと、色味や味が薄い上に酸味だけが強調されたコーヒーが抽出されてしまうからです。

水出しコーヒーのうまみやコクを味わうには、苦味の強いコーヒー粉を使うことが大前提なのです。

 

コーヒー豆の焙煎度は浅煎り・中煎り・深煎り・極深煎りで表されます。

水出しコーヒーには、深煎り以上のシティローストやフルシティーロースト・イタリアンロースト・フレンチローストといった豆がおすすめです。

 

カフェオレ用に使われるような豆をチョイスすると失敗しません。専門店などで挽いてもらう場合は、細挽きをリクエストしましょう。

 

入れ方はシンプルで簡単、ホットもアイスも楽しめるおすすめのおいしい水出しコーヒー(コールドブリュー)で豊かなコーヒーライフ

水出しコーヒー(コールドブリュー)は、常温でも冷やしてアイスコーヒーにしても、温めてホットコーヒーでも、いろいろな飲み方で楽しめます。

ホットコーヒーにする場合は、煮立たせないように注意しましょう。

 

お湯で抽出したコーヒーとの味の違いを感じてみるのもおすすめです。

多めに作って常備しておけば、簡単なのに美味しいコーヒーがいつでも楽しめますね。